情報教育の問題点

このビデオは、日本のデジタル教科書教材協議会発足に対して、アラン・ケイが送ったメッセージ。

まさに、日本の情報教育の問題点の確信をついていると思う。

以下、おおざっぱな要約。長いので、前半部分のみ。(後半も重要だが)
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デジタル教科書・教材は、まだ、「これ」というものが実行されていない。

その理由は、以下の通り。

  1. パソコンを、大人が使い、ビデオゲームを子供が使っていたこと。
  2. 既存のメディアを移し替えただけで、コンピュータらしい革新性がなかったこと。
  3. コンピュータを教育で生かすためのカリキュラムを作ってこなかったこと。

これらが、教育にパソコンを導入する際の失敗につながった。

また、教育というものが情報と事実の寄せ集めだとの誤解がある。
この考えが、リテラシーを育むことには役に立たない携帯電話のような大きさの機器を学校に導入するなど、間違ったアイデアを持ち込むことにつながっている。
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私の知る限り、これまでの日本の情報教育は目的を見失っていた。
最近でも、情報教育といえば、情報モラル(携帯電話が占める割合が多い)が話題の中心である。

情報モラル教育とは、ITのネガティブな側面に焦点を当て、あれはだめだ、これは危険だと教えることだ。
まったく夢がないし、本来の目的(世の中をよくするためのICTの活用)を見失っている。

ICTは教育を少しだけ改善する「単なる道具」ではない。
教育を根本から変えるという意識で、取り組まないと失敗に終わるだろう。
「カマキリをビデオで見られるから、学校に導入する」ではだめだ。

私は、情報教育の成否は、「校務の情報化」が鍵を握っていると思う。
小学校の仕事のスタイルは、何十年と変わっていない。正式な書類は今でもほとんど「手書き」だ。
教師の多くは、「アナログ=善、デジタル=悪」という認識を持っている。

このような意識を変えることが重要だ。
仕事(雑務)を大幅に合理化し、そのスタイルを変えることができれば、デジタルに対する意識も変わるだろう。
そうして初めて、デジタル教科書・教材の議論が前に進むのだ。

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